卒業生が説明する、カナダ 公立カレッジへの行き方 〜カレッジ生活編〜最終回

カナダ生活

今回はいよいよ最終回、カレッジ生活編です!

学校の様子や友人達、放課後の過ごし方などをお話ししますね。

 

1、学校の友達はどんな感じ?

私のクラスは22名で8割がカナダ人で、2割が留学生でした。クラスの仲間にはすごく恵まれたと思います。調理科でしたので、グループワークが多く常に一緒に作業をしていました。お昼休みにはみんなでランチを食べたり、放課後にはバーや話題のレストランへ行ったりしていました。卒業した今でも連絡のやり取りをしていて、たまに食事会や料理会を開いて情報交換をしています。

入学前はカナダ人が多い環境で大丈夫かなと不安でしたが、みんな優しくて入ってみたら大丈夫でした。しかし、やはりネイティブの英語と留学生の英語は違います。留学生の英語レベルも高いですが、(母国のインターナショナルスクールへ行っていた、親と英語で会話していたなど)やはりネイティブとはスピードも使う単語も違うので、自然とグループができました。もちろん皆仲は良いですが、ネイティブと非ネイティブでプライベートでの付き合いは変わっていきましたね。皆、食品関係の職に就きたい仲間なので、いつも話す内容が食べ物やレストラン、バー、カフェについてなので、本当に面白いです(笑)

 

2、一番の思い出は?

調理実習の最終テストです。これが本当に厳しいけど楽しかった!

前菜とメインを作ってシェフのテーブルへ持っていくのですが、時間も秒単位で計られていて緊張感があります。提出時間をオーバーした場合は未完成を提出することになる為、皆必死になります。もちろん、調理中もシェフが周っていて調理過程もチェックされます。シェフが味見をする時に料理が1番美味しい状態でなければならないので、ベストなタイミングに提出できるよう逆算しながら調理します。

試験内容の料理はラザニア(茹で加減やトマトソース、ベシャメルソースの作り方をチェックする)とスープ(野菜の切り方やスープストックの作り方をチェック)がありました。他にもステーキ(焼き加減とソースの作り方チェック)魚のソテー温野菜添え(魚のさばき方、魚の焼き加減、野菜の歯ごたえやドレッシング)などありましたね。

この試験の日は授業最後の日ですので、試験終了後は皆で写真撮影をしたり、シェフと話しをしたり、皆リラックスモードでした。

3、放課後はどんな感じ?

朝が早いので、16時には授業が終わります。その後は友達とジムへ行ったり、お茶したり、学校の図書館で勉強したりしていました。私は週に3回アルバイトをしていたのですが、課題が多い時や試験期間は結構ハードでした。

一学期は授業数が多い為、クラスメイトでアルバイトをしている人はあまりいませんでしたが、二学期からは授業のコマ数が減り、アルバイトを始める人が多くなった印象です。授業が半日で終わる日はスケートに行ったり、遊園地へ行ったりしていました。

4、後悔していることは?

入学した当初、英語に自信がなかった為、いい人キャンペーンをしてしまったことです。例えば、意見を言わないでただ同意していたり、友達が材料が無いと(調理実習に遅く来て、もう材料がなくなってしまうことがある)自分のを分けてあげたり、洗い物や掃除も率先してやったりした事ですね。そうすると一見いい人ですが、”どうでも良い人”(=この人は重要人物では無い)になってしまうわけです。そうすると、いざ重要な事を決める時に”どうでもいい人”の意見は重要視してもらえません。私はこの”どうでもいい人”になりかけました。

2か月ほどすると学校生活も慣れてきて、授業の流れなどもわかるようになります。そこで、私は技術だったら英語も関係なく皆と対等に勝負できる。ということで、今まで以上に調理実習前の予習をしっかりやりました。英語のレシピを訳すことから始まり、知らない材料や器具は写真を見て覚え、手順などを頭に入れ、実習の行動スケジュールを立ててから毎度の授業に挑むようになりました。そうすると、やはり周りも変わるのです。今までは”いい人だけど、なんかできる人ではないよな”という態度で接せられましたが、手順の質問をされるようになり、やがて積極的に話しかけてもらえるようになりました。

そこからは自分に自信がつき、積極的にシェフに質問したり、盛り付けの方法をこだわってみたりと余裕が出てきました。もちろんいい人は良い事ですが、自分の意見を言ったり、必要に応じて相手に注意する事も大切だなと学びました。(掃除や洗い物をやらない人など)言わなきゃだめです。

まとめ

会社を辞めて、また学生生活を始めるのに不安はありましたが、やってよかったと心から思います。社会人を経験したからこそ、勉強する時間を確保できる有り難みを感じますしね。

今までの経験から、行動をすればとにかく何でもできるという事を学びました。カレッジへの行き方を4編にわたって書きましたが、カレッジによっても、学部によっても違うと思います。あくまでも私の体験談として、参考程度に読んでいただけたら嬉しい限りです。

 


 

こちらに来て痛感したことは、手に職があると移民でも就職に強いということです。こちらで手に職をつける為、私のようにカレッジへ行く方法がありますが、日本である程度準備をしてくると就職活動がスムーズにいくと思います。

調理系の場合、特に日本の寿司や和食の職人さんは重宝され、他の料理よりも待遇が良いです。

海外に飛び立つ前に、飲食人大学などで短期集中で寿司を学び、それから現地で就職や進学すると強いですね。他の料理ジャンルで勝負する場合も、包丁の使い方を知っていることや魚を捌けることは、大変有利になりますよ!

もし、これからカナダのカレッジに行く方で何か質問などありましたら、お気軽に聞いてくださいね!

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