卒業生が説明する、カナダ 公立カレッジへの行き方 〜カレッジ授業編〜

カナダ生活

今回はカレッジ入学後の手続き及び授業についてお話しします!

私が通ったのはトロントにある、ジョージブラウンカレッジ、調理科(Culinary Arts)です。https://www.georgebrown.ca

トロントにあるカレッジの中では、調理科が有名ということで決めました。金融街のKing駅近くにあるので、学校周辺にもレストランがたくさんあり、食に触れやすい環境です。近くにセントローレンスマーケットという市場があるので、スーパーに売っていない珍しい食材を手に入れることができます!

1、入学前にどんな手続きをしなくてはいけないの?

語学学校のパスウェイコース在学中に、ILAC日本人カウンセラーの方がジョージブラウンへの入学手続きをしてくれました。その際にカレッジのオンラインアカウントを作り、その後はカレッジからオンラインで連絡がくるようになりました。

無事、パスウェイを卒業し入学許可がおりましたら、オンラインで学費と施設費、保険料などの支払いになります。調理科の場合、1年で約130万円でした。(カナダ市民権及び永住権を持っている人は3分の1。)この他、入学後に調理器具やユニフォーム、靴などを買いますので、トータル150万円程の出費になります。

学費の支払いを済ませると、英語と数学のテストの受験案内がきます。このテストは入学後にある、英語と数学の授業のレベル分けとなり、意外と重要なものです。一定の点数に達しないと、1学期に基礎英語・基礎数学の授業を受け、2学期にカレッジ英語・カレッジ数学を受講することになります。(入学前のこのテストで点数を取れば、1学期からカレッジ英語・カレッジ数学を受講でき、2学期には英語と数学を取る必要がありません。)テストはカレッジ内で行われます。

入学の約1か月前から選択科目をオンライン上で選ぶことができます。これらも重要で、科目によってプレゼンや課題が多かったり、またはオンラインクラスのみでパスが簡単だったりとまちまちです。人気の科目から一気に定員に達してしまうので、すぐに登録して下さいね。

入学日に学生カードをもらいますが、その後に「ブラックボード」というアプリを携帯にダウンロードして下さい。このアプリに学校名と学籍番号を入力すると使用可能となります。ジョージブラウン以外のカレッジでもそうだと思いますが、このアプリを通じて成績やスケジュール、課題を確認する為、非常に重要なものとなります。

2、入学当初はどうだった?

環境に慣れるまでの1か月は辛かったです。まず、現地人の英語が聞き取れなくて苦労しました。私のクラスには日本人がおらず、分からないことがあって聞いても英語で返ってくるので、分からないまま。のようなことが最初は何度もありました。でも、どうにかなります!!!なるようになります!!これだけは断言できますね。(笑)

語学学校のようにみんなが留学生でしたら、英語ができなくても理解がありますが、カレッジは現地人の学校ですのでそういうわけにはいきません。ですので、もう割り切って「英語がよくできないけどよろしくね」と素直に自分をさらけ出しました。変にカッコつけているよりも、できない自分をさらけ出している方がですしね。もちろんその分、予習・復習・英語の勉強と自分にできることは何でもしました。(とにかく予習と復習に時間がかかりましたが・・。まず課題の意味を辞書で調べる事から始まります。笑)そうすると英語ができなくても、そういった姿勢や真面目さを見て、人は助けてくれますし、優しくしてくれました。

 

3、授業内容は?

私の場合は調理科だったので、そのお話をさせてもらいます。

必修科目はグループ調理、個人調理、デモクッキング、アルコールテイスティング、ベーキング(パン・ケーキ・焼き菓子)、栄養学、料理論理学、サステナビリティー学、英語、数学、肉と魚の捌き方、世界のレシピを調理、キャリア形成(面接対策や履歴書の書き方など)、数値管理(損益決算書、粗利、在庫管理、コスト計算など)、選択科目(私の場合は国際経済学)がありました。

調理実習が65%、座学が35%くらいの比率でした。調理実習の雰囲気ですが、なかなか厳しいです。特に入学してすぐにあるグループ調理はあえて厳しくしているようで、シェフの言い方も強めですし、私たち生徒は常に「YES! Chef!」と答えなければいけませんでした。他の調理実習については雰囲気はシェフ次第ですが、食材の扱い方、調理方法、時間、クリーンについてはよく言われます。

朝は8時開始ですが、実際に準備があるので7時スタートとなります。1回の調理実習は3.5〜5時間くらいでした。料理についてはフレンチの他に北米料理、世界の料理(インド、メキシコ、日本、中国、ギリシャ、タイなど)が学ぶことができ、大満足の内容です。ベーキングや肉と魚の加工の授業もあるので、広く浅く学ぶことができます。アルコールのテイスティング授業は、毎回生ハムやチーズなども出て大人気でしたね。

座学はとにかくプレゼンやレポート、課題が多い!という印象です。ただ座っていれば授業が終わるということはまずありえません(笑)発言しなければいないのと同じですので、みんな発言します。グループでアイディアを出して、まとめて発表というスタイルが多かったです。なんと言っても私にとってはこれが一番辛かった!言いたくても英語ですぐに出てこなく、何度悔しい思いをしたことやら。

私の学科はこのような感じでしたが、終えてみて、よく頑張ったと自分で褒めてあげられるくらい濃い内容でした。私のクラスには当初22名いましたが最終的には17名になりました。日本の大学よりも授業への積極的な参加を求められますし、課題もとにかく多いです。私はカレッジを通ったことで料理が劇的に上手くなったとは思っていませんが、自分に自信を持てるようになり、心から行ってよかったと思っています!

次回は学生生活編をお届けします!

 

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